健康的で安全な住まい環境と住居に関する法的制限
新型コロナウイルスが流行中のいま、みなさま衛生面は特に気をつけていらっしゃるかと思います。
こんな時期だからこそ、そもそも健康的で安全な住まい環境とはなにか、また、住居に関する法律・制限をまとめてみました。10分でわかる内容になっておりますのでぜひご一読ください。
最後に、こんな時期だからこそ、我が家で実践しているコロナ対策も紹介しています。(あくまでも我が家で実践していることなのでご参考程度でお願いします!)
快適な住まいづくり
住まいの4つの空間と健康に配慮した快適な室内環境を実現のための3つのポイントを紹介します。
4つの空間
住まいには以下の4つの生活空間があります。実用出版の新家庭総合によると、「個人の生活空間と行動の生活空間を分離(公私室分離)し、さらに家族構成に応じて、家事労働の空間と整理衛生の空間との連絡が能率的に行われるように配置することが望ましい」と記載されています。
・個人生活の空間は就寝・休養、学習などが個人の成果を充実させるための独立した空間
・共同生活の空間はリビング、ダイニングなど憩いの空間
・家事労働の空間はキッチンなど、快適に作業を行う空間
・整理衛生の空間はバス、トイレなど、共有であるがプライバシーを守る必要もある空間
上記前提で、住居の基本的な構成はL(居間・リビング)D(食事室・ダイニング)K(台所・キッチン)です。組み合わせは様々な組み合わせがあり、これは家族構成から考える必要があります。
健康に配慮した快適な室内環境
健康に配慮した快適な室内環境を実現するためには下記の3点が重要なポイントです。
ポイント1:日照
日照にはさまざまな作用があります。適度な紫外線は人の新陳代謝やビタミンDを作るといわれています。最近テレビでもよく紹介されてますね。
ポイント2:照明
照明は部屋の広さなどによって決まります。照明方法は以下の3つあり、用途に合わせて適切に使うことが重要です。
・直接照明:光源からの光の大部分を直接照らす
・半直接照明:照明器具を通して光を和らげる
・間接照明:光を通さない面(天井)に光を反射させる
ポイント3:風通し
室内では様々な原因で空気が汚れ、人体に悪影響を与えます。そのため、通風と換気が重要です。通風は住居の開口部の位置から空気の流れを考えて空気の淀む場所ができないように設計されています。換気は窓や隙間からの自然換気と換気扇などの強制換気があります。特にこのご時世なので、小まめに自然換気を行うことをお勧めします。
住居に関する法律と制限
住居(住宅)に関する法律が多くあります。ここではその法律で基本的なものをご紹介したいと思います。
建築基準法
「建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に寄与することを目的とする」法律
都市計画法
「都市計画の内容及びその決定手続、都市計画制限、都市計画事業その他都市計画に関し必要な事項を定めることにより、都市の健全な発展と秩序ある整備を 図り、もつて国土の均衡ある発展と公共の福祉の増進に寄与することを目的とする」法律
都市計画区域とは?
無秩序な市街化を防止し、計画的な市街化をはかるために区別される
市街化区域:すでに市街化を形成している区域及びおおむね10年以内に、優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域(一般的な住宅区域)
市街化調整区域:市街化を抑制すべき区域(一般住宅の建築は許可されない。緑を守るなど)
都市計画区域内の制限
用途地域
建築基準法で定めだれている。住宅系、商業系、工業系に分けられる
例)第一種低層住居専用地域:低層住居の専用地域
第二種低層住居専用地域:小規模の店舗、飲食店を認めた低層住居専用市域(1階がお店になっている住宅はこちらに該当)
敷地と道路
崖や川から4mあけて建築しなければならない
また、道路は4m確保しなければならない
建ぺい率
建築面積の敷地面先に対する割合
建ぺい率=建築面積(m2)/敷地面積(m2)×100
容積率
建築物の延べ面積の敷地面積に対する割合
容積率=延べ面積(m2)/敷地面積(m2)×100
高さ制限
第一種低層住居専用地域の高さ制限・・・10m
第二種低層住居専用地域の高さ制限・・・12m
斜陽制限
隣地住宅にも日が当たるように制限をかけている
北側斜陽制限:北側隣地にある住宅の日当たりに配慮した規制
道路斜陽制限:道路の日照などに配慮した建築物の高さ規制
隣地斜陽制限:隣地の日照などに配慮した建築物の高さ規制
我が家で出来るコロナ対策
住居を立てる、生活する際にポイントとなる情報を主にまとめました。少しでもみなさまのご参考になれば幸いです。最後にこんなご時世なので、我が家で実践しているコロナ対策についても参考までにご紹介します。
外出自粛
通勤を除いて、日用品や買い物などは回数を減らし、外出する機会を少なくしています。オンラインお茶会・飲み会も実施し以前と変わらずリフレッシュもしています。
マスク、アルコール消毒、手洗い
当たり前ですね!自分が罹患しているかもしれないという意識で、我が家はみな外出時にはマスクを着用しています。また、アルコール消毒、ジェル(海外製)を常に持ち歩き、食事の前には必ず消毒しています。
しばらく購入できなかったアルコールジェルも海外製のものはならばずに購入できるようになりました。帰宅時にも、玄関にアルコール消毒液・ジェルを置いておき、手を消毒してから入るようにしています。
その後手洗いをしっかりしています。おすすめはテレビでも流れていますが、ハッピーバースデイの歌を2回歌うのがおすすめです。外出時に手を洗った後はタオルではなく、ペーパータオルでふき、顔などを拭くタオルは使っていません。
換気
自宅にいるときでも1時間に1回は換気しています。こまめに換気することで空気の入れ替えを行っています。
医療従事者はもちろん、物流会社、流通会社、報道会社などのみなさまは今のこの時間もご尽力いただいていることと思います。皆様に感謝すると同時に、少しでも早くコロナウイルスが収束することを祈っております。不要な外出を自粛することで少しでも“協力”したいと考えています。